巷では賃貸VS持家論争が激化する中、あえて持家を購入したお話。
まずは結論。家を買ったのは『正解』。ただし反省点多数。
生活必需:★★★
使用頻度:★★★
趣向性 :★
生活改善:★★
生活革命:無
購入に至るまでの経緯
当時住んでいた物件は2DKで元々子供が生まれたら引っ越しを前提としていた物件。
だから早かれ遅かれ引っ越しは必要だったが、まだ子供が幼かったし急いで引っ越しする必要ないと考えていた。
だが、そんな時期に襲ってきたのがコロナウイルスだった。
このコロナの影響は大きく、私の給料も減少。いつ終わるか分からないコロナを前に今出来ることを考えた結果が、いわゆる節約であり、これが家探しの始まりとなる。
そんな経緯があるから、次の引越し先については以下の条件を満たす必要が出てきた。
①今よりも広い物件であること。
②今よりも安い物件であること。
そして当時の環境については下記通り。
①家族構成は、私と妻と2歳の子供の3人家族。当時妻は妊娠していたので4人家族になる予定。
②当時は大阪の賃貸マンションに住んでいて、2DK(44㎡)で月家賃89,000円。
③コロナ真っ最中。
賃貸か持ち家か
引っ越すときに最初に考えるのが、次の家を賃貸にするか持ち家にするかだ。
この問題については、各個人の環境や考え方で大きく違ってくるのでどっちが正解かは難しい。
私の場合は、
①勤めている会社については転勤はあるものの通勤圏内である事。
②子供が小学生になったらできるだけ引っ越ししない事。
③できるだけ引っ越しはしたくない事(単純にしんどいから)。
だから次の家は少なくとも子供が独立するまでは住み続ける家になるだろうと考えて、約20年以上同じ場所で住むんだったら家買ってもいいんじゃないかと考えるようになった。
マンションか戸建か
次に考えるのはマンションにするか一軒家にするかだが、結局はお財布との相談となり一軒家にすることに決まった。
マンションにすると一軒家と比べて管理費や修繕費などで月々のコストがどうしても高くなってしまう。
もちろん一軒家も修繕は必要となってくるため修繕費などは必要経費となってくるのだが、毎月必ず支払わなければならないという事はない。
マンションでは「今よりも安い住まい」には該当しなかったわけだ。
いざ、家探しへ
いざ、物件探しをするもお目当ての物件は中々見つからないものである。
気になった物件を見つけて連絡をしてもすでに売れていたり、夫婦の意見が合致しなかったりという具合だ。
そして、一番厄介なのは家探しをしていく上で、航路(当初掲げていた二つの条件)が揺らいでいくことだ。
例えば、一軒家にすると決めていたのに、マンションに下見に行ったり(予算オーバーなのに)、条件にあった家でも立地等の理由でスルーしたりなどだ。
実をいうと今住んでいる家も当初購入候補には入っていなかった。条件は揃っていたのに、立地が悪い(坂道が多く、冬は寒い)ということで敬遠していた。
まぁ、確かに家は高い買い物なので条件は満たしていても、これだけは譲れないというものがあるから仕方ないといえばそうなのだが、ますます家選びは難航してくる。
結果、家探しスタートから今の家に決定するまで約半年ぐらいかかった。
最終決め手となったのは、もうすぐ二人目が生まれるという事だった。
つまりここで決定しなければ家探しは一旦保留。再開の目処不明となってしまう為、家選びの原点に立ち戻り、今の家を購入に至った。
当初は候補に入っていなかった家に今住んでいるのを思うと家もつくづく縁だと思う。
そんな家に約4年ほど住んだ今だからこそ分かるもっと考慮していれば良かった点を挙げていきたい。
いざ住んで感じたこと(失敗した事)
①トイレが狭い。
これはまさに失敗。トイレが狭いとかなりストレスが溜まる。動きづらいし特にズボンの上げ締めが大変なのだ。
家族が使う場所だし一番の失敗だったと思う。家を買うときは、必ずトイレに入って便座に座ったりして不自由じゃないか確かめたほうがいい。トイレは広い方が快適だ。
②洗濯場にドラム式洗濯機が入らない。
これも買う時に考慮に入れていなかった失敗。洗濯は夫婦ともに普通の洗濯機で十分と考えていたんだけれども子供が増えた事で状況が変わった。
そこでドラム式洗濯機購入を検討するも洗濯場に入る入り口が狭くて断念。
そもそも古い家は建築当時ドラム式洗濯機なんてなかったから、ドラム式洗濯機が入るぐらいのサイズで作られていない。家を買うときはここも注意してみておけば良かった。
③部屋が足りない。
家を買ったときは家族4人で計算していたから、夫婦寝室と子供部屋3室で十分だろうと考えていたのが甘かった。
いざ住んでみると、一室が子供の服やおもちゃでいっぱいになり物置部屋となってしまった。
一応3人目が出来ても部屋が割り当てられように考えてはいたが、物が増える事については考慮していなかった(間抜け)。
実は家を買う時に広い家は敬遠していた。要因は、私の実家だが、広い家で両親二人だけだと持て余しているのを実感していたからだ。
だからコンパクトな家の方がいいと考えていたんだがこれが裏目に出た感じ。家を買うときは家族人数+1人を考えて買った方がいいと感じた。
④北側の部屋はあった方がいい。
私の家は全部屋が南に面している。つまり北側の部屋がない。
当初は全部の部屋に陽が入るのでいいと考えていたがいざ住んでみるとこれも違った。
全ての部屋に日光が入り暑くなるので、物を置いておくには環境的に良くない。
北側の部屋は日光が入りづらいので陰気な感じだが気温が高くなりづらいので、物を置いておくとかには好都合だ。一部屋はこういう部屋があった方がいい。
⑤庭があるのも考えもの。
庭があるというのは買う時にはとても魅力的に見える。
子供と遊べたり、バーベキューしたり、野菜を作ったりと妄想を膨らます物だが、実際は雑草や虫(蚊)との対決だ。
しかも、夏は外は暑いし蚊は多い。冬は寒いから外に出ない。
もっともこれから子供が大きくなれば、また活躍の場が出てくるのかもしれないが、今のところ持て余している印象だ。素直に庭のない家を選ぶのは賢い選択だと思う。
その他にも事前に覚悟していたとはいえ、周りは坂道が多く、老後は大変な土地柄だ。少子高齢化により周りはおじいちゃんおばあちゃんだらけだ。
色々と不満点を挙げたが、その不満な場所を色々といじれるのは持ち家の利点の一つだ。
しかし、上記のように、大掛かりなものはお金と時間がかかる。現在は不満な点を少しずつ改善していっている状態だが、今思えば、もうちょっと家探しを慎重に粘ってみても良かったとも思ってはいる。
固定費削減は偉大
失敗したことで色々と不満点を挙げてきたが、それでもそれらの不満点を相殺して余りあるのは固定費削減の偉大さだ。
家選びの基準で重要としていたテーマが最初に述べた通りの以下の二点だ。
①今よりも広い物件であること。
②今よりも安い物件であること。
今の住まいはこの2点においては合格ラインを満たしている。住まいを変えたことで固定費を削減し、間取りも2DK→4LDKへと広くなったからだ。
特に固定費削減効果が実に大きく月約35,000円の削減に成功。年間にすれば約420,000円だ。
これに合わせてローンを利用して購入しているので住宅ローン控除の恩恵により10年間、毎年約160,000円程が年末に帰ってくる仕組み。
しかも嬉しい誤算だったのが、各種補助金で合計110万円が入ってきた事だ。
お金を使ったのに何故かお金が入ってくるというこの仕組み。全くもって意味が分からない。
尚、補助金についてはこちらから調べて行動しないと誰も何もしてくれないし教えてもくれない。
引越し援助の補助金などはママ友から知ったぐらいである。まさに無知は罪だ。
固定費削減の一番の恩恵は心の平穏
上記で述べたとおり、固定費削減は凄まじく実際にお金の貯まるスピードは早くなった。
しかし、固定費削減による一番のメリットは実は精神的なものであったりする。
何せコロナ禍の時に購入した家なので、これから先どんなことがあるか分からない。
最悪、不測の事態により収入が激減したとしても、月約50,000円程度の家賃支払い(ローン返済)なら何とかやっていけるという精神的ゆとりが一番大きかった。
もちろんローンを組んでおり、金利も変動金利である為、将来は返済額が上がる可能性はある。
元々のローン金額が少ない為、返済額の増加もそれほど脅威には感じていない。
巷では持ち家は、資産形成においては悪手と言われているが、私の場合(現在の環境や精神状態からすれば)、今のところ買って良かったという結論至った。
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